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トレード用語と取引の基本

CFD取引に関する主要な用語

CFD取引に関する主要な用語

投資の世界では、専門用語が多く存在します。

初心者の方向けに学習コンテンツとしてCFD取引に関する主要な用語を解説します。


約定

取引が成立すること。

営業日

金融市場が営業している日のこと。銘柄が上場している取引所や銘柄によって異なります。

夏時間/冬時間

CFD銘柄の多くは原資産がアメリカの取引所で上場しています。

アメリカはサマータイム制度を導入しており、3月第2日曜日〜11月第1日曜日までの間は「1時間進める」時間を採用しています。

そのため、サマータイム期間の時間を夏時間、それ以外の時を冬時間と呼びます。

商品CFDの取引時間も変更されるため、注意しましょう。

レバレッジ

手元資金より大きな金額の取引を行う仕組みのこと。

CFD取引では区分ごとにレバレッジ比率が異なり、商品CFD取引のレバレッジ比率は20倍です。

※レバレッジは大きな利益を得る機会ですが、大きな損失が発生する可能性もあるため、レバレッジを用いた取引にはリスク管理が重要です。詳細はリスク管理ページをご参照ください。

必要証拠金

CFD取引で新たな建玉を建てる際に求められる最低限の証拠金のこと。

商品CFD取引における必要証拠金は取引金額の5%に相当し、新規注文時に取引余力から拘束されます。

計算例や詳細は取引ルールをご参照ください。

ロスカット

一定の証拠金維持率を割り込んだ場合に発生する強制決済のこと。

ロスカットは、お客様の資産を保護し、過剰な損失を防ぐために実施されます。

詳細は取引ルール又はリスク管理ページをご参照ください。

建玉

取引約定後のポジションのこと。

成行

価格変動に関わらず約定を優先させる注文方法。

  • メリット:約定力が強く特殊な状況を除き、必ず約定できる
  • デメリット:時間外での注文や価格変動が激しいの場合、意図しない価格で約定しやすい

指値

指定した価格で取引を行う注文方法

  • メリット:約定した価格で取引を行うことができる
  • デメリット:取引できない又は取引したい数量を確保できない可能性がある

逆指値

指定した価格を超えた場合に取引を行う注文方法

  • メリット:想定外の価格変動に対応できるため、損切や利益確定に使われる
  • デメリット:一時的な価格変動でも約定される

IFD注文

If Done注文の略称で、新規注文と決済注文を同時に出すことができる注文方法

IFD注文の説明図

OCO注文

One Cancels the Other注文の略称で、指値注文と逆指値注文を同時に出すことができ、一方が約定した場合、もう一方の注文は自動的にキャンセルされる注文方法。

OCO注文の説明図

IFO注文

If Done OCO注文の略称で、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法。

IFOによる新規注文が約定した場合、決済注文をOCOで設定します。

IFO注文の説明図

両建

同じ銘柄で買いと売り両方のポジションを建てることができる仕組みのこと。

スプレッド

買い注文と売り注文の価格差のこと。

スプレッドの幅は銘柄によって異なり、市場の流動性や取引所の状況によって変動することがあります。

スプレッドの説明図

値洗い

毎営業日の取引時間終了後に、建玉について時価又は清算価格により評価を更新すること。

呼値

売買を行う際に用いられる刻み幅のこと。

参照原資産

金融派生商品(デリバティブ)取引する際にベンチマークとなる資産のこと。

商品CFDは、商品先物取引やスポット取引を参照原資産としています。

デリバティブ

原資産の価格を基準に価値が決まる金融商品のこと。金融派生商品とも呼ばれる。

スポット取引

取引日から2営業日以内に受け渡しが行われる取引のこと。

先物取引よりも期間が短く、期限がないことが特徴。

先物取引

先物取引とは、デリバティブ(金融派生商品)の一種で、金利・債券・株式・株価指数・為替・コモディティなどの原資産から派生した商品で、ある商品(原資産)を、将来の決められた日(満期日)に、取引の時点で決められた価格で売買することを「約束」する取引です。

CME

Chicago Mercantile Exchangeの略称で、アメリカ最大の先物取引所のこと。

ICE

Intercontinental Exchangeの略称で、アメリカの大手電子取引所のこと。

オーバーナイト

営業日をまたいで建玉を保有すること。

コンバージョンレート

取引時や調整額に使用される為替レートのこと。

金利調整額

参照原資産がスポットCFDに発生する調整額のこと。

金利調整額は、各営業日の取引終了時点(オーバーナイト)で該当するポジションを保有していた場合に発生します。


取引の基本

取引を行う際の基本的な事項について解説します。

CFDに関する詳細は、CFD取引の基本をご参照ください。


注文方法の使い分け

思い描いた約定を行うためには、注文方法の使い分けが重要です。

投資初心者の方は、成行と指値を使い分けられるようになると投資の幅が広がります。

成行は約定力が高いため、必ず建玉を建てたい時に使いましょう。

ただし、想定した価格よりも不利な条件で約定することがあります。

そのため、時間外、出来高が少ないタイミングでは避けた方が安全です。

指値は想定した価格で約定できるため、不利な条件で取引をしたくないときに使いましょう。

約定しないリスクがあるため、今すぐ取引を行いたいときには成行がおすすめです。

時間外での注文や計画的な投資戦略を行うときに最適の注文方法です。

この他にも逆指値やIFD注文など様々な注文方法がありますので、取引に慣れてきた時に用途に合わせてご利用ください。


損益の計算方法

商品CFDの損益計算式と例を下記に挙げていきます。

①買い建玉の場合

(売値-買値)×取引数量×取引単位×コンバージョンレート

例1:

金価格が3200ドル、1ドル=150円、1ロットで買い注文を入れ、

金価格が3400ドル、1ドル=150円、1ロットの売り注文を入れた場合の損益は、

(3400ドル-3200ドル)×1ロット×1(取引単位)×150=30,000円(利益)

例2:

金価格が3200ドル、1ドル=150円、1ロットで買い注文を入れ、

金価格が3000ドル、1ドル=150円、1ロットの売り注文を入れた場合の損益は、

(3000ドル-3200ドル)×1ロット×1(取引単位)×150=-30,000円(損失)

①売り建玉の場合

(売値-買値)×取引数量×取引単位×コンバージョンレート

例3:

USコーヒー価格が375ドル、1ドル=150円、500ロットで売り注文を入れ、

USコーヒー価格が350ドル、1ドル=150円、500ロットの買い注文を入れた場合の損益は、

(375ドル-350ドル)×500ロット×0.01(取引単位)×150=18,750円(利益)


ローソク足の読み方

ローソク足の説明図

ローソク足とは、相場の騰落を分かりやすく可視化したチャートのこと。

始値:その期間の取引開始時の価格

高値:その期間中の最も高い価格

安値:その期間中の最も低い価格

終値:そのローソク足が確定する時点の価格

実体:始値と終値の間の価格変動を示すローソク部分

上ヒゲ:高値と実体の間を示す部分

下ヒゲ:安値と実体の間を示す部分

陽線:終値が始値より高い(上昇)

陰線:終値が始値より低い(下落)

寄引同時線:始値と終値が同値


経済との関連性

商品CFDの価格は、参照原資産の需給によって変動します。

需給は銘柄ごとの特性によって異なりますが、多くの銘柄は世界およびアメリカ経済の見通しに影響を受けます。

そのため、世界中の投資家が注目する経済指標やイベントを確認することをおすすめします。

各銘柄の特性については商品CFD銘柄説明書、経済に関する情報についてはマーケットの動向をご参照ください。